市川 寛 元検事が検察の本性をあばく!②

=「被疑者が有罪だと確信して取り調べる様に!」

 と教育される=

市川元検事が出版した『検事失格』(毎日新聞社)という自伝がありますが、その著書の中で検察の本性をあばいていますので、ご紹介したいと思います。

 

僕たちの面倒を見てくれた指導担当検事はとても温厚でにこやかな人で、修習生たちは修習そのものだけでなく、私生活上の悩みごとまで相談できた。こんな指導担当検事に恵まれた僕たちは本当に幸せだったと思う。

 

検察修習の目玉は、なんといっても取調べを実際にやることだ。

 

言うまでもなく、取調べというものをするのは修習生全員が生まれて初めての経験だ。

 

そして、前期修習では取調べ自体の要領の講義はまったくなかった。

 

僕は「いったい何を話せばいいんだろう。怖い犯罪者に当たったらどうしよう」と恐ろしくてしようがなかった。

 

そんな修習生に配慮してのことだったのだろうか。検察修習が始まってすぐに、ベテラン副検事による取調べの要領についての講義が行われた。

 

この講義で、講師の副検事が「被疑者を取り調べるときは、被疑者が有罪だと確信して取り調べるように」と断言したので、僕は頭を殴られたくらいに驚いた。

 

「取り調べる前からどうして有罪だと確信できるんだ?それに、そもそも被疑者はあくまで無罪だと推定されるはずじゃないか。何を言ってるんだ、この人は」

 

僕はただあ然とするばかりだった。

 

今、僕がこの副検事に代わって講義するなら、次のように言うつもりだ。

 

ほとんどの場合、検事が被疑者を取り調べるのは捜査の最終段階である。

 

だから、圧倒的多数の事件ではその前に警察官の取調べがなされているし、さらには警察のその他の捜査もすんでいて、一応の証拠が集まっているはずだ。

 

検事の取調べは、このような捜査の最終段階で、あらかじめ証拠を慎重に検討し、その被疑者を起訴すべきか、起訴するとして公判請求か略式手続きにすべきか、あるいは求刑はどのくらいにするかといった多くのポイントについて、大筋で見通しがついていなければならない。

 

その際にこうした見通しが立っていないのは、他の証拠が十分に集まっていない、すなわち事前の捜査が不十分だからだ。

 

つまり、検事は被疑者を取り調べる前に一応の見通しを立てられるくらいには十分な捜査をとげ、証拠を見極め、仮に証拠が十分なら「この被疑者は起訴するしかない」、すなわち有罪だと見当をつけて取調べに臨むのが本来あるべき姿である。

 

ただ、見通しはあくまで見通しにすぎない。

 

そのため、いざ被疑者を取り調べたときにもっともな弁解が語られたら、見通しは修正されなければならず、さらに捜査をするべきで、その結果によっては不起訴もあり得る。

 

見通しに固執してはならないのだ。

 

僕がここまで書いたことは、その後の検事生活を通じて体得した自分なりの検事の捜査・取調べ姿勢だが、例の副検事はこうした中身を全部省略して講義してしまったため、はた目には「なんてめちゃくちゃなんだ」と思わせる言葉になってしまったのではないだろうか。

 

いずれにせよ、講義を受けた当時の僕は、取調べがどういったものかまったくわからない修習生だったため、副検事の言葉は「そんなのあり得ない!」というくらいに衝撃的だった。

参考・転載引用資料

「 検 事 失 格 」

著 者:市川 寛

発行人:梁瀬 誠一

発行所:毎日新聞社

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